かもめ食堂

新宿で観ました☆定員56人の超小劇場.その分,笑うところは笑う,お互いの感情を確かめ合えるすごくいい空間でしたo(^-^)oシネコンでは味わえないょねぇ〜.また,あそこで観たいなあヾ(@^▽^@)ノ

ヘルシンキに「かもめ食堂」という小さな食堂をオープンさせたサチエ(小林聡美).純朴で心豊かなヘルシンキの人々に日本のおにぎりを食べてもらいたい.そんな願いを込め店を磨くが、興味本位に覗く人はいてもお客さんは誰も来ない毎日.
 そしてついにかもめ食堂に初めてのお客さんがやってきた.そのお客さんは日本かぶれで日本のアニメが大好きな青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ).トンミに「ガッチャマン」の歌の歌詞を教えてくれと頼まれるサチエ.でも出だししかわからない….夕方,サチエは書店で難しい顔をして「ムーミン谷の夏まつり」を読んでいる日本人の女性・ミドリ(片桐はいり)を見かける.サチエが思い切って「ガッチャマン」の歌詞を知ってるかとたずねると,ミドリは怪訝な顔をしながらもパーフェクトに答えてくれる.お礼を言うサチエにミドリはフィンランドに来ることになった理由を話し始める.「目をつぶって世界地図を指差したらフィンランドだった」と….ミドリの話になにかを感じたサチエは,ミドリに自分の家に泊まるように言う.そして、やがてミドリはかもめ食堂を手伝い始めた.
 サチエとミドリ,そしてトンミの3人だけの日々が続いていたが,少しずつお客さんがやってくるようになる.そんな中でまたひとり訳ありげな日本人女性マサコ(もたいまさこ)がかもめ食堂を訪れた….

劇中のシーンは全てオールフィンランドロケ.港町がホントにきれいなんですね.そしてサチエさんが作る定食!!!制作過程が詳しく出てくるので実に美味しそう♪♪あー,唐揚げ定食食いてーみたいな(*´Д`)ノ~
常連のトンミは超イケメン☆妃紗は笑っていいともの前・いいとも青年隊の「イワン」に似てると思ったんですけど,どうでしょ??
小林聡美さんの仕草一つ一つがすごく上品で綺麗なのね.水を持ってくるのも,シナモンロール作るのも,トンカツ揚げるのも,フィンランド語話すのも全部美しい.
片桐はいりさん,よくぞ女優になってくれました!!作品中,一番成長を遂げるのは間違いなく彼女が演じたミドリさん.どんどん活き活きしてくるし,かわいくなってくるのです.この変化をすごく良く表現してたと思います.
もたいまさこさんは,『ALWAYS 三丁目の夕日』でのちゃきちゃきの下町のおばちゃんとは違う,おっとりとしていて,でも人に流されない,すごいパワーを秘めたマダムをコミカルに演じていて,もう最高!!
「人」を見せる映画は素晴らしいですね☆
この3人が揃ったからこそ制作に踏み切ったんでしょうね〜.

そして最近よく思うんですが,劇中音楽がいいですね.『ブロークバックマウンテン』,『クラッシュ』もそうでしたが,音楽が良いと心に残る度合いが変わってきます.そういった意味で連続して良い映画音楽に出会えて嬉しいですヾ(〃^∇^)ノ 井上陽水の『クレイジーラブ』もなんか作品に合ってるし.

上質な映画です.