アンジェラ

主人公のアンドレ(ジャメル・ドゥブーズ)は,人生の窮地に追い込まれていた.仕事も上手くいかず,借金取りに追われ,そのカタには自分の命を狙われる.こんな人生…と,セーヌ河を下に見る豪華なアレクサンドル三世橋から身投げしようとする.ふと横を見ると,そこには涙を流す金髪美女(リー・ラスムッセン)が.
一足先に水の中へとダイブする美女.とっさに追いかけ飛び降りるアンドレだったが….

−泣き虫で、凶暴。君は誰?


というキャッチコピーが印象的なフランスのリュック・ベッソン監督が6年ぶりに監督した『アンジェラ』を観ました.
劇場公開当初は,妃紗の映画館でも上映してたんですけど,結局観れなくて.とゆーか評判があまりよろしくなくて(笑)

先に落ちた美女を夢中で助けたアンドレ.その彼女は「自分はアンジェラだ」と名乗る.死のうと思ったのに,何故か「あなたに従う」とつきまとわれることに.しかもメッチャ大女.
彼のために何でもやってくれちゃう.あんな事やこんな事を.そして何よりも腕っ節が最強(笑)
快活に,自分のそばにまとわりつくアンジェラの存在を疎ましくも疑わしくも感じながらも,何かが変わっていくアンドレ….


モノクロームな画に,まくし立てられるフランス語は,ハリウッド映画が洋画の主体の昨今には結構新鮮でした.

妃紗の予想としては,このモノクロの世界が,アンジェラが登場し,アンジェラ=自分ってのをアンドレが自覚した時にカラーに変わるとか,そういう演出を考えていたんですが,見事にハズレ(笑)最後までモノクロームな世界が展開.パリの無機質な感じがすごく強調されていて,ボーっと観る分にはいいかも.パリ好きとしては堪らないです(笑)
夏に行ったパリが,モノクロームの彩色で画面の中にあるんだょ…….
まー,パリが舞台だってわかったから観たんだけど(笑)
アンドレがアンジェラを追っかけてパリ中を走り回るんだけど,ヴァンドーム広場コンコルド広場,オルセー美術館ノートルダム寺院が背景に出て来て、「あぁー、ココ歩いたぁー!!」と騒いでしまったょ.

パリが好きな方,観たら懐かしく感じるかもしれません.

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