ALWAYS 三丁目の夕日

ALWAYS 劇場ポスター

 「夕日町三丁目のお話」
正にお話です.何も大きなイベントは起きない.ハラハラしない.例え何か起きても『こうなるよねぇ〜』と思ってみてればその通りになるし.
つまりは「安心して観ることが出来る映画」なんだよね.
妃紗は昭和生まれは昭和生まれだけど,ディズニーランドやファミコン世代だから中々「懐かしい〜」という感情は生まれません,当然ながら.
でもね,「こんな日本の時代に生まれて,暮らしてみたかったな」って思うことが出来る映画だった.みんな貧しくて,着ている物も汚くて….でも幸せそうだった.人の家に勝手に入り込んだり,道端で遊んだり….妃紗が小さい頃はかろうじて,ホントにかろうじてその習慣が残っていたから,やれ塾だGPSだっていろんな意味で監視されてる今の小中学生達がかわいそうだモン.
いつから日本はこんな風になっちゃったんだろう…って考えてしまう作品です.

妃紗の隣ではおばあちゃん・ママ・娘の3世代で観ていた人たちがいて,おばあちゃんがことあるごとに孫娘ちゃんに「あれはね…」と説明してあげていた.小さい女の子は「へぇ〜」とまるで初めての世界(笑)新鮮だったみたい.
そういう風に世代ごとで観るもよし,懐かしがる為に老夫婦がゆっくり観るもよし,妃紗みたいにかろうじてその時代の息吹を感じている人間が観るのもよし….誰が観ても楽しめる映画だと思います☆

ただね,この映画観てると
戦争は,第二次大戦は決して歴史ではないんだって事.そんな昔の話じゃないんだって事を改めて思い知らされる.

妃紗は,この映画を観て,世界が平和であることは素晴らしいことなんだってことまでも考えてしまいました.