陰日向に咲く

 お笑い芸人劇団ひとりの処女小説.エッセイやネタ本ではなく,小説が初の単行本っていうのもなんか劇団ひとりらしいね.

友達に借りて,一気に読んでしまいました.貸してくれた友達が「買った価値はあったと思う」と言っていたので,どういう価値なのか楽しみにしてました.んで妃紗としても,誰か別の人に『どうだった?』と聞かれれば,『読んでみたら?』という反応をするでしょう.

話の内容が面白い,というよりも構成が面白いという感想です.
作品全体の統一感や,時間軸の設定,そして一作品に対して必ず置かれる「わたし」・「俺」という目線,『私小説』における目線の置き方….そういったところが秀逸だと思います.

オムニバス形式の短編集なんだけど,底が繋がっている.
そして,実際の社会でも,こういう繋がり方っていたる所に存在していると再認識しました.
話の内容自体は,これといって斬新なわけではないんだけどねf^-^;
でも,面白かったかそうでなかったかの二者択一を迫られたら,『面白かった』と答えます.まぁ,こういう構成で魅せる作品がスキではない人には全く面白くないと思います.あしからずm(_ _)m

短編映画とか撮ったらすごく濃いモノを作ってくれそう.やらないかなぁ〜.


陰日向に咲く

陰日向に咲く

おまけ

実は,この表紙の画も作品中とリンクする画なんですょ♪♪妃紗も最初は,「なんでこんな表紙なんだ?」って思ったんですけど,作品読んだら大納得です★