ブラック・ジャック
久しぶりに読み返してしまっています(笑)
小さい頃は,あのリアルな臓器の描写が苦手で,でもなんだか魅かれてしまって読まずにはいられなかった記憶があります.
今も決して得意ではないですけどね.
ブラック・ジャックの中にあるストイックな医師としての姿勢と,時々見せるお茶目な姿という2面性にとても魅力を感じ,彼が生み出した愛らしいピノコの存在に癒され,笑顔と元気を貰っていますが,なによりもストーリーが面白いですよね.
20ページにも満たない限られた容量の中でブラック・ジャックは「命とは何か」を全身で現している.
ほとんどが1話完結の形.週刊誌連載でこの形って,よっぽど描き手の中にアイディアの引き出しが多く存在していないと成り立たない訳で,それに改めて感嘆しました.
心和む話もあれば,「うーん??よくわからん」という頭を傾ぐ話もあります.「あぁ,このコトを伝えたくてこの人(手塚治虫)はブラック・ジャックを描いたんじゃないか」と思う作品まで本当に幅広い.コレはすごい奇病や難病が出てきた時によく感じる.医学博士でもあった手塚治虫は,「こんな病気が,発見されていないだけできっとあるだろう」・「そして自分ならこういう手術を施して,患者を救うだろう」と想像していたんだろう.
誰もが,病に罹り死と直面する時がある.どんな死か誰にも想像は出来ない.そんな一例をブラック・ジャックという医師を通して伝えたかったんだろうなと思えてならない.
妃紗は文庫版を持っていますが,作品の中には読まない話も実はあります.なんとなく,読まないんです.昔は読み飛ばしていたけど,今読むと感動したって話も沢山ありますけどね.
あ,妃紗が一番好きな話は,『U-18は知っていた』です.昔から,この話が好き.
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