ずっと考えていること

 4月の下旬に1社内定をもらった.
 5月の中旬にもう1社もらった.

最初に内定が出たところに行こうと思っていた。
でも,あまりいい噂を聞かない企業だった.いわゆる『ブラック企業』ってヤツ.
両親に相談したら,明らかに不快感を示された.「本当にやりたいことなの?」母親にそう聞かれた.「どうしてそんな自ら苦労するんだ,どっかおカタイ企業の一般職で就職しなさい」父親に一刀両断された.

5月に入って頂いた内定先も,両親からすれば「……」という反応だった.
この会社も妃紗がやりたいことをやっている企業だった.でも,すごくお給料が安い上に,3年目くらいまでボーナスが出ない….
今,妃紗は生活にかかる出費は全て両親に出してもらっていて,自分がバイトで稼いだお金は全て自分の為だけに使う.毎月6〜8万円を自分ひとりで,自分を磨いたり,満足させる為に使っている.
それが今度は生きていく為にお金をやりくりしなければならない.
社会人になってまで,親のスネかじって生きようとは思わない.たとえ実家暮らしをするとしても,それなりの姿勢を示したい.でも,それをやった後,今のように自分が自由に使えるお金がいくら残る??
これからどんどん貯蓄とか考えていかなきゃならない年齢になっていくのに,やっていける?

妃紗の希望した業界・職種にどうしてもいいイメージを抱いてくれない,抱こうとしない両親(特に父親)に自分の思いを伝えるのは結構エネルギーを使う.心配してくれているのはわかる.だけど,妃紗のやってきたこと・観てきた企業を「危ない」とか「チャラチャラしてそう」とは言わないで.

それ以来,妃紗は両親に就活のことを積極的に言えなくなってしまった.
妃紗なりに夢や希望を持って,一生懸命就職活動してきた.それを全否定されてしまった事がとても悲しかったから.

両親の言い分もわかる.そして,最近の自分も迷っている.

『本当に,この会社でいいの?』

今,就職活動は全くしていない.
でも,もしかしたら再開するかも.

堂々と「就活おわったー!」と笑いあっている友達を見ると,正直羨ましいし,辛い.